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hirschkalb's blog

"I beseech you, in the bowels of Christ, think it possible that you may be mistaken."

「科学的に正しい」外国語学習のヒント

手元にある『海馬 ─脳は疲れない─』(池谷裕二・糸井重里共著)と、『「超」勉強法』『「超」英語法』(野口悠紀雄著)を読んだところ、両著作で共通して述べられている点が目立ちました。


外国語学習者にとっては勇気付けられる点が多いと思いますので、ここに数点、引用したいと思います*1

必要なのは「姿勢」転換

脳に休憩は必要ないようです。脳に遠慮せず、どんどん勉強したほうがよさそうです。

池谷 脳はいつでも元気いっぱいなんです。(中略)疲れるとしたら、目なんですよ。(後略)

糸井 目の疲れだとか、おなじ姿勢を取った疲れを補うことのほうが、実践的なわけだ。

『海馬 ─脳は疲れない─』より

つまり、必要なのは身体のリフレッシュだ。脳のリフレッシュは、必要ないと思う。

『「超」勉強法』より

野口氏は、「『気分』転換という表現は適切ではない。『姿勢』転換というべきだろう」とも述べています。

三十歳以降の自分に期待する

時間が解決する問題もあるようです。

池谷 (前略)一見関係のないものとものとのあいだに、以前自分が発見したものに近いつながりを感じる能力は、三〇歳を超えると飛躍的に伸びるのです。

『海馬 ─脳は疲れない─』より

私の場合、英語の会議で臆せずに話したり、講演をしたりできるようになったのは、留学が終わって帰国し、学者になってからあとのことである。つまり三十代の後半になってからである。

『「超」勉強法』より

実力は指数関数的に身につく

最後は、気持ちの持ちようについて引用します。

糸井 目指す位置が遠く見えても「ほんとは遠くはないんだ」と思っていたほうがいいくらいですね。

池谷 ええ。案外近いんです。脳の組み合わせ能力とかいうのは自分の予想以上に発展するので、今現在自分より上の人をことさらすごいと思う必要もありません。

『海馬 ─脳は疲れない─』より

ある段階まで達すると、英語と日本語とどちらで聞いているのか、意識しなくなることがある(後略)


この2年間の勉強で、私の英語能力は上達したと思う。その証拠に、国際会議に参加したての頃には、セッションの議長役をつとめる日本人を見て「たいしたものだ。私にはとてもできない」と感心していたのだが、いつの間にかそうは感じなくなった。

『「超」英語法』より

野口氏の経験則を、池谷・糸井両氏の対談が脳科学的に裏付けているような格好になりました。


このほか『外国語学習の科学』(白井恭弘著)と『悪人正機』(吉本隆明糸井重里共著)など、最近読んだ本で、語学について共通して述べられていることがあって興味深いものはまだあるのですが、これらはまた別の機会に回したいと思います。
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*1:以前書いた記事では(http://d.hatena.ne.jp/hirschkalb/20100412/1271053429)、「次回の TOEIC で目標スコアを達成するまでは使用している教材の名前を出さない」つもりでいました。しかし、今回の記事は書名を伏せて書きとおすことが難しいため、一時的にルールを無視します。

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