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hirschkalb's blog

"I beseech you, in the bowels of Christ, think it possible that you may be mistaken."

倒れてしまう前に気をつけたいことなど

いわゆる「できる社員」ならば、このような記事を読むことはないだろうと思います。しかし、もしご自身が「あまりできない人」を自覚していて、さらに精神的につらい思いをしているならば、いくらかでもその気をやわらげるためのヒントを提示できるのではないかと思って書いてみます。


がむしゃらに働くことを是とする方が読んだならば「なんだこれは」と思われるような内容かもしれませんが、私も含めた「できない人」向けの気休めとしてとらえてくださればと思います。

いわれてもいないのに休日にお勉強をしない


会社で能力不足を実感したとき、それをばねに、休日を返上してまで勉強にいそしむようなことはしないほうがよいように思います。


休日は休むためにあります。あえて言い方を変えてみると、休日を利用して人に追いつく・先んじるような「ズル」をしてはいけません。正々堂々と、会社に必要な能力は、会社にいる時間帯で身に着けたいものです。


問題は「能力不足を実感したこと」を引き金にしていることにあります。


つまり、恐怖や不安を動機にしているところに問題があるようです。みずから楽しく学習したり、いわゆるキャリアアップに向けて前向きに取り組むのならばよいのですが、(本当はしたくもないような)溝を埋めるためのお勉強ならば、よしたほうが賢明でしょう。


無理に勉強して疲れ、それを平日に持ち越しても会社がねぎらいの言葉をかけてくれるわけではありません。会社側からしてみれば、休むための休日を与えたのに、勉強で勝手に疲れられていい迷惑かもしれません。


休日はやりたいことをやり、存分に休む。そこで蓄えた力を持って、会社内で会社に必要な能力を磨く。そのようなスタイルが望ましいように思います。「ズル」をせず、会社のことは会社内でおさめることを目指してみてはいかがでしょうか。

自己啓発書を読みすぎない


ビジネス書・自己啓発書を読みすぎてはいませんか。本は休日に読むだろうことから、先に述べた「休日に勉強しないこと」と近い内容ですが、あまり自己啓発系の書物を身体に「打ち」すぎないようにしたいものです。


ビジネス書の中には明日への元気をくれる、心を奮い立たせてくれるものがあります。栄養ドリンクのように肉体疲労時の(心の)栄養補給に効果的な本もあり、あるいは明日すぐに実務に生かせそうなノウハウ・マニュアル・ハウツー本もあって、多くは有益なものです。


しかし、読みすぎには気をつけたほうがよいかもしれません。この理由を説得的に説明することは難しそうなのですが、たとえてみると次のようになります。すなわち、

毎日徹夜でいそがしいプロジェクトに重役が(マネージャでもいいでしょうが)来て、毎日栄養ドリンクを差し入れしてくれる。


一見するとありがたいことなのですが、本来の上長の役目は、毎夜栄養ドリンクを部下に差し入れることではなく、毎日徹夜でもしないと破綻してしまう(あるいはすでに破綻しているともいいますが)ような計画を修正することにあります。


また、徹夜すれば眠たくなることは当然なのですが、これを栄養ドリンク(ときにはカフェイン飲料やカフェイン製剤)で無理に覚醒し、身体をこき使えばやがて大きなツケを払うことになります。


これを自己啓発書に置き換えるとこのようになります。本によって自分の心は相当奮い立たせられた。しかし、その心をもって翌日の仕事に臨んでも、本に書いてあった環境と自分のおかれている環境とはあまりにも違いすぎたために挫折を味わう。また、みながあなたの読んだ本を読んでいるわけではないので、いわば「浮く」。


あるいは、行き過ぎたサービス残業(重言?)を強いられている状況にあって、とっくに倒れてもおかしくないのにもかかわらず(倒れることで会社にある種の信号を送ることができるのに)、自己啓発書を「キメて」さらにがんばる。やがて精神的の不調をきたす。


せっかくの休日に読む本は、本当に心から読みたいものを読むことが望ましいように思います。


個人的なことをいえば、当時必死に線を引いたりなどして無理して読んでいたビジネス書・自己啓発書、たしかによい本ではありましたが、これらを古典や現代の小説に置き換えたほうが心が平穏でいられたのではないかと思われます。

まとめらしきもの


書いてみると結局のところ「休日は休みましょう」ということしか書いていないようです。今回の記事はこのひとことに要約できます。


私が会社勤めをしていた当時は、自分のできの悪さに自ら追い立てられ、休日もみなに追いつくために必死に勉強し、疲れ、その疲れを平日に持ち越し、そのためにさらにできの悪いアウトプットを乱発し、といった悪循環に陥っていたように思います。


いわば「自己啓発の義務化」です。その義務化はもちろん自らが行っていることなのですが、本人はまるで会社に無言の圧力をかけられたように感じているものです。少なくとも当時の私はそうでした。


自己啓発とは「本人の意思で、自分自身の能力向上や精神的な成長を目指すこと」をいうそうですから、義務化された自己啓発とは、もはや自己啓発ではありません。そのようなことをして疲弊して最後に倒れてしまうくらいならば、休日は過ごしたいようにすごしてはいかがでしょうか。


休日に会社のことをするのは「ズル」をしているのだ、といった心持になれるならば、もっと気楽に生活していけそうな気がします。

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