hirschkalb's blog

"I beseech you, in the bowels of Christ, think it possible that you may be mistaken."

個人的2013年センター試験解答速報【国語(現代文)】

完全パンクマニュアルの「学習の要点」風に書いてみたい。

現代文の長文読解は、第1問は小林秀雄の「鐔」からの出題である。詩人出身の小林の随筆には詩的な個人言語が色濃く反映されており、小林の文章を出題すれば平均点が下がるのはいまとなってはおなじみの現象である。今回もその例にもれず、問題は例年より難化している。日頃から小林とふれあいあるいは小林を愛し続けている受験生ならば解きやすい問題であった。今回の場合であれば本文1文字目の「鐔」を見ただけで小林を想起できるかどうかが試される。センター試験の性格上、総じて奇門難問の類はないが、今回は本文中からの根拠が得がたいものがあったのは事実である。 

第1問 

問1 漢字の読みを問う問題である。標準的な難度もしくは例年より易化している。ここは確実に正解しておきたい。 

問2 選択肢1と3までは簡単に絞り込むことができるだろう。正答は1だが、一体どこに「したたかに生き抜くための精神性」について書かれていようか! 断固として選択肢3を支持する! おかしい!! 

問3 この問題もまた1と5の二択にまで絞り込むのは容易である。ここから選択肢同士を比べることになるが、私は1が正解だと思う。なぜか知らないけれど正答は5である。一体どこに「それを観念的に理解するのではなく」といったことが書かれているのか。解せぬ。 

問4 選択肢2と4までは迷わず絞りたい。本文の最後が生命力をうたう内容になっているため下手に最後まで通読したあとに回答してしまうと4と答えがちである。しかし、根拠はあくまで傍線部の前後から拾うこと。そうなると2になるらしい。私は4と答えました。 

問5 正答は5らしいのだけど全然納得がいかない。「生きるために常に緊張し続ける」とか、どこに書いてあるわけ? ぜったい私は3だと思います! 

得点:18(配点50) 


第2問

長文読解の第2問は小林秀雄とも交流のあった牧野信一の「地球儀」からの出題である。日頃から小林のことを深く追究している受験生にとっては牧野もまた親しみやすい作家であろう。今回で言えば一文目の「祖父」という言葉を見ただけで「牧野だ!」と反応できれば申し分ない。もっとも、第2問の問題文中にも本文が牧野のものであると示されているので特にその能力は必要ない。 

問1 問題文に注意したい。「本文中における意味として最も適当なものを」選ぶのであって、単純に辞書的な意味を問われているのではない。ただし、今回に限ってはじつは選択肢のみで回答して問題のない標準的な問であった。したがって、私のようにあえて本文を吟味した上で「間が悪かった=深く考える余裕がなかった」などとやると失点してしまうのである。ああ! ここさえ合っていれば全問正解だったのに!!! 

問2 順番に見ていこう。選択肢1「父の高圧的な態度」。どこに書いてある? こんなことはどこにも書いていないのでバツ。選択肢3「父を懲らしめる手段があるかのような」。父を懲らしめたいの? そんなことどこにも書いていないよね。これもバツ。選択肢4「父が戻ってくるという確信」。どこにも書いていないね。これもバツ。選択肢5「父を家に戻す良案を持っている」。ぜんぜん書いていないね。これもバツ。選択肢2をみてみよう。「父の支えなど必要としないかのように」とある。これは14行目の「私自身の無能とカラ元気」と対応している。悪くない。 

問3 本問は選択肢2と4までに絞ることができたかどうかが鍵となる。選択肢2を精査すると「母に頼るばかり」とあるが、具体的なことは本文に示されていない。根拠薄弱である。よって4が最も適切な選択肢となる。 

問4 順に見ていく。1は「祖父に失望」と「母に落胆」がバツ。これらは本文中どこにも書いていない。3は一読して意味不明。意味不明なものは切り捨てる。4は「祖父の悲しみを思えば」がバツ。本文中の短編に祖父の悲しみを表現する箇所はあるが、傍線部の根拠にはならない。5は「努力を認めてくれない」がバツ。本文中に根拠がない。 

問5 2は「過剰に気負立つ」がバツ。どこにも示されていない。3は「息子にも」以降の文が意味不明。4は「過剰な感傷」がバツ。本文中に示されていない。5は「自分の目指すべき世界を指し続けるもの」がバツ。1は「自分をどこかで慕っていくれる」が根拠薄弱だが、消去法により本選択肢中「最も適当なもの」と判断する。 

問6 表現と構成を問う問題。1は「一人称を使って」が誤り。本文中の短編に注意。3は丁寧に本文を精査すると誤りとわかる。5は的外れ。アメリカに居る父が英語堪能とはどこにも示されていない。また「シイゼエボオイ」はむしろ流暢さを示すものであろう(たぶん)。6は「これにより」以降が意味不明。祖父の法要での前後三日間と挿入された短編中の時間は明らかに区別可能。 

得点:47(配点50)

ということで大手予備校の解答速報風味の文章を目指したのですが途中でダレて来ました。もっと「例年よりやさしい」とか「ここは確実に得点しておきたいところ」とかいろいろ書きたかったなー。

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