hirschkalb's blog

"I beseech you, in the bowels of Christ, think it possible that you may be mistaken."

題詠「ニッポンの個人情報」

「ニッポンの個人情報」(鈴木正朝、高木浩光山本一郎翔泳社)を第6章の途中まで読んでいて、つい。

一か月抱き合って改札抜ければ西瓜も解らぬk-匿名化

同じ改札を、秒単位で同時に、重ねあわせて通ることでもなければ、履歴データは識別非特定情報になるというおはなし。識別非特定情報はいちど野に放たれればやがて個人情報として新しい生活をはじめるらしい。「匿名化しても個人情報」の一例。

なにを隠したいか私に教えてよなにを忘れたいか覚えてて

機微情報とか要配慮個人情報とか、どの情報がそれにあたるのかという判断基準は作れないという人たちもいるとのこと。 

「個人情報」とは、生存する個人に関する情報ということ

住所氏名年齢電話番号が個人情報、というわけではない。究極なんでも個人情報。 

はじめから見えないリスクは感じない見えなくなるから感じるリスク

これは、「まずリスクの定義からはじようか」感はあるんですけど。経済学的定義などはさておき、見えたらリスクじゃなくなるのかということはありますよね。果ては何でも選択できることがいいことなのかとか。

一覧をながめてタイトル想像し「これは夢見る老人リスト」 

名簿屋が「氏名、年齢、生年月日、電話番号」を提供しますとしか書いていなくても、提供されたリストの一覧がみずからのリストのタイトルを語りだす、ということがあるそうな。依頼元、入手先、文脈で自ずとわかると。便器も家にあれば便器ですけど、美術館に飾れば「泉」という芸術作品になったりするようですし。

素敵ですね素敵ですね素敵ですね素敵ですね素敵ですねs

ええ、ええ、ええ。ええ、ええ、ええ、ええ、ええ、ええ、ええ。

これは山本氏ではなく編集さんに向けた歌。ちょっと、素敵ですね言いすぎ(というか「書きすぎ」)と違いますかって思った。ライブではいいと思うんです。それこそ現場の文脈に沿っていたんだと思うし。しかし、これは本だからね。話し言葉と書き言葉は違うんだなって、当然のことを認識させられる。あと、お三方とも、本にするにあたっては相槌の「ええ」をそんなに書く必要あるか、っていう思いが2つ目の川柳です。

 

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