hirschkalb's blog

"I beseech you, in the bowels of Christ, think it possible that you may be mistaken."

観測選択効果あるいは選択の法則

  • 胸の谷間を見られていることに100%気づくのはなぜだろう
  • 案内板の現在地表示(You are here)が私の居場所を100%当てるのはなぜだろう
  • 私が間違い電話をかけたとき通話中じゃなかったことが100%なのはなぜだろう

谷間の人は、逆に《100%以外の場合がありうるか》どうか考えてみればいい。……もちろんそんなことはありえない。気付かずに谷間を盗み見られる場合は(「気付かずに」「盗み見られる」という言葉の意味によって必ず)カウントできないのだから。別の言い方をすると「見ているときに気づく確率P(気づく|見ている)」と「気づくときに見ている確率P(見ている|気づく)」は違う。そわそわしているときに浮気をしている確率P(浮気|そわそわ)と浮気をしているときにそわそわしている確率P(そわそわ|浮気)が違うのと同様に。

案内板の人は、やはり《100%以外の場合がありうるのか》を考えてみればいい。その案内板をその場にいずに見ることはあるのかどうか(いくつかはごみ置き場にあるかもしれないけど)。

間違い電話の人は、間違い電話の定義を考えればよい。相手が通話中だったときにこれが間違い電話だと気づくことがあるのかどうか。

そんなわけでいま私は『「偶然」の統計学』(デイヴィッド・J・ハンド著、松井信彦訳、早川書房)を読んでいます。おもしろいよ。これ読むために早く帰宅したくてしかたがない。

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